議会レポート9号 ( 1997.10.13 )
あなたの1票で 議会を変える まちが変わる 暮らしが変わる
No.9
(1997.10.13)
のりこ















■ 豊橋市議会9月定例会報告
(1) 一般会計補正予算(13億4,187万6千円)が追加されました。 (賛成)
(2) 平成8年度企業会計決算認定(上・下水道と病院)委員として審議 (賛成)
(3) 豊橋市営住宅条例(市民の住生活の安定が図られないと判断) (反対)
(4) 請願
・公文書公開を求める請願 (採択)
・豊橋に地域療育センターの創設を求める請願 (趣旨採択)
(5) 議員提案
「豊橋市議会議員の定数を減少する条例の一部を改正する条例」 (反対)
→詳しくは「私が反対した理由(わけ)」をご覧ください。
(6) 「塩化ビニル製品等の規制とダイオキシン汚染問題の解決を求める意見書」
が他の7本とともに県や国に提出されました。
■ 議員提案による定数削減の条例可決 ~私が反対した理由(わけ)
▽今はまだ減らす時ではない。まずすべきことは・・・。
「議会の動き、議員の仕事がもっとわかるように進めてほしい」という市民の皆さんの声を定数減員で実現できるのか。
人数を減らせば、一部の、一時の批判に応じたことになるだけである。
昨年の不祥事に対する、議会・議員への批判を受け続けつつ、もっと市民の皆さんの考えを聞く時である。
議員に金がかかりすぎるのなら、議員定数より、報酬を減らすことをまず考えてはどうか。任期4年、1日24時間、議員としての活動が求められるとき、月額55万7千円は、時間給700円余(税引き前)の報酬となる。(期末手当は5.2ヶ月分、市政調査費は年間60万円が支給。)
▽減員賛成の議員が、率先して範を垂れるとなると・・・自ら議員を返上するの?
昭和57年時点での減員条例に対してなら、私は賛成したと思う。
昭和55年人口が30万をこえたため、地方自治法により、定数を44から48になるところ、
44に据え置く。つまり44名の減員をする条例。
しかし、今回は事情がまったく違う。当初私は1割程度の減員を考えに入れて、議会改革の話し合いに臨んだ。しかし期待した方向の議論もなく、内容も満足できるものではなかった。そして今回の「減員」の意図するものが、豊橋市議会の現状からみて、市民の声を反映していないと判断。議会最終日、反対の質問に立ちました。
▽減員すれば、議員の質が向上し、議会の機能が高まるのか。
議員本人の努力によって議会の質は向上するもの。議員削減のスリルを経て、一層議員が取捨選択され、議員の質が向上するという、賛成銀の応えや考えは何とも説得力に欠けます。やはり定数削減は決め手にはなりません。
前回と今回の2回も、定数減員の議会を経験した議員の考えを聞きたいと迫ったにもかかわらず、返答なし。答えの出ないのがホントの答え?
▽議会の中の議員バランスがとれるまで、定数は減らすべきではない。
今後もっと女性が、若い人々が議員として参加する必要がある。また党派によらない市民派のリベラルな男性議員の出現があって、はじめて豊橋市議会が、真に開かれた議会になるのではないか。今のままで定数減員になれば、ますます議員構成の点で片寄った形になり、広範な市民の声が届かなくなると思います。
▽めざせ豊橋市議会 日本一開かれた議会に!
県内をみても豊橋市議会は市民に開かれた議会だと言われる。しかし本来の市民本位の議論をせずに、会派の裏打ち合わせで決まっていくことが多い。議会に対して市民の関心が高い点を評価し、まだまだ分かりにくい議会を、オープンで実質的な議論をする場に変えていく必要があります。今回、議員定数削減が本会議での議員間の議論も十分に行なわれずに決着したことは、後退への第一歩と考えます。
■ 焼却炉更新問題 いよいよ正念場
今年2月 「熱分解+高温燃焼(溶融)炉」の採用を決定
今年3月 更新施設の仕様書・計画書等委託料5,320万円決定
来年9月 契約のため、入札予定
『次世代型』と言われるこの炉は、いつ頃完成するのか。豊橋市が導入する時点で、どこまで実用化しているのか。
→実用段階前の炉を設置するならば、その必要性や意義、および問題点について市民に明確に示す必要がある。
→リスク(技術的・経済的・社会的)と、それに対する担保等についても、12月には詳細にわたり公表されない限り検討の余地がない。
『来年9月入札』の必然性について、客観的・科学的な根拠にもとづく説明がされない限り、先にありきは《1社と随契》の疑念が晴れないままである。
→現在の炉(1・2・3号炉)の「精密機能検査」結果の分析と検討内容について公表すべきである。
→契約該当のプラントメーカーが1社という現時点で、《随意契約》しかないと、進められて行くことに対して、ここで一旦停止。
今ここでもう少し、じっくりと検討する時間をかけること。200億円の買い物。市民の皆さんの考えを聞く機会を持たずに、進めるべきではない。
→とにかくこの炉の、確実な情報がない。ないはずです。実際には、まだ稼動していないものを、豊橋市が作ろうとしているのだから。
→しかしごみの問題は待ったなし。行政、市民、事業者、研究機関が、この問題を解決するために、手を取り合うときです。またごみ問題は市民生活に直接つながっています。何より大事なことは、市民のひとりひとりが考え、判断することです。
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