て~ぶる25号 ( 2007.4.6 ) |
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皆さんと行政の協働「て~ぶる」となってまちづくりを進めるとよはし市民会議 |
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No.25 |
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〒440-8501 |
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豊橋市今橋1 豊橋市役所7階 |
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とよはし市民会議 |
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とよはし市民会議とは・・・
1995年結成以来、12年間、無党派・一人会派 (代表:渡辺則子)。
市政の中心を「子ども、図書館、環境、健康」に置くべきと主張、議会ごとに質問&提案を重ねてきました。
30年余に渡る「地域の子ども&文化」NPO活動が基盤です。
市民の皆さんの声を受け、市民活動を支援し、協力に基づいて市政に提案するという、日常の地道な活動と人間関係を大切にしています。 |
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■ とよはし市民会議(渡辺則子)の一般質問 ~「環境問題」3点に集中 |
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1.新年度予算について |
Q: |
日本一住みよいまち・豊橋には、環境問題が最重要。「市民」「協働」「安心・安全」観点の取組みとは? |
A: |
連携の強化を図ることが必要。 |
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コメント:万博の年だけ「環境」重視を唱える=イベント依存。豊橋南部の環境問題を直視した、持続型環境行政を! |
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2.焼却炉問題について |
Q: |
焼却炉稼働5年の検証と灯油助燃でシステム維持の問題点、今後15年の安全・安定稼働の課題。 |
A: |
熱回収不足解消に施設設備の改善着手。機器劣化や耐用年数への対応は、専門的な知識や経験に基づく的確な判断が求められる。 |
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コメント:現場職員の技術力でごみ処理が滞ることがなかったことは可。新年度は熱回収システムの問題解決が最大課題。とよはし市民会議が取り組んだ10年間の焼却炉問題。増大する機器管理費用の厳正チェックで、経費削減を図ることで継続します。 |
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3.フェロシルト搬入問題について |
Q: |
社会問題フェロシルトの認識、放射性物質等の法制上の不備、住民の学習権に対する行政の責務は? |
A: |
企業論理、企業責任の欠落に起因し、容認できない大問題で社会の発展を阻害する由々しき事件と認識。自社内処理が重要。事業者への説明責任を十分果たし、地域の意向を尊重するよう指導している。 |
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コメント:民(産廃業者)×民(総代・町)の問題に、行政や議会はどのように関与するのか。情報提供のあり方を巡って、鋭く責任が問われた事件でした。放射性物質は国、フェロシルトのリサイクルは三重県の問題、企業はその空き間を通り抜け、フェロシルトを豊橋市へ!となった事件。市民の皆さんが豊橋市南部の産廃現場に注目することは、そのまま、豊橋市の環境問題解決につながっていきます! |
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■ とよはし市民会議の予算質疑(主なもの) |
要望・問題点も併せてご報告します。 |
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1.生活保護就労支援員 |
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専門員の配置で、就労自立者数増加が図られる
→ホームレスの皆さんの、経済的自立への影響を期待。 |
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2.ガス化溶融炉と3号炉問題 |
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今後のごみ処理経費節減のため、施設機器点検更新の経費チェックができる第3者機関委託を重ねて要望。 |
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3.公共施設における農薬使用 |
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農薬使用減により農薬予算も激減。
増大した維持管理費に対する適正な方策=「協働」が今後重要な課題。 |
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4.有機農業推進について |
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都市農業公園(東京都足立区)の事例を紹介し、本市の有機農業推進計画策定を要望。 |
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5.予防接種(水疱瘡、おたふく風邪) |
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効果大。でも国の予算はゼロ。子育て支援として実効性高い施策をと質疑。 |
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6.南栄住宅立替問題について |
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地域にあった、また、まちづくりと連動した住宅づくりを住民会議での意見交換で図っていく考え。 |
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7.消費者行政事業費 |
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消費生活相談員の対応が一日増えることになり、一歩前進しました。 |
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8.禁煙・防煙事業費 |
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庁内管理、健康づくり、学校保健、市民病院、火災、たばこ税等の関連質疑。 →特集へ |
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9.こども関連施設 |
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まちづくり体験最新例として「ミニミュンヘン」「有機農業ミニ公園」の導入への可能性は、今後も課題に。 |
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10.ペデストリアンデッキ整備事業 |
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駅前を高齢社会対応に!人より建物・デザイン重視できた問題の総点検を! |
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12.社会教育振興費 |
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子育て支援に果たしてきた役割の再認識と効果的な事業展開を期待。 |
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◆協働◆
◇ドットJP議員インターン2期生2~3月、実習100時間を終了。大変お世話になりました。
◇12年間一般質問48回(+緊急質問1回)。90分から60分へと時間制限される中で、市民の皆さんの情報を生かして、毎回真剣な議論を展開。とよはし市民会議の政策実現に協働下さった職員の皆さんに感謝します。 |
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■ 平成19年度予算決定 「安心・共生・協働型予算」 |
~まちづくり支援が広がります~ とよはし市民会議は予算案に賛成。 |
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豊橋市は国の地方交付税に頼らず、市政運営上必要なお金を自力で調達する「不交付団体」。 |
平成19年度豊橋市に必要なお金は? |
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予算総額2,478億9,500万円/3会計(一般・特別・企業)
昨年度より81億8,300万円多い。
そのうちの一般会計予算1,103億円が必要。(議会、福祉、学校、土木、消防、借金など)。 |
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どこにどれ位使われるのか? |
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(1) 民生費 319億円(28.9%) |
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(2) 土木費 232億円(21.0%) |
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(3) 公債費 121億円(11.0%) |
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(4) 衛生費 113億円(10.3%) |
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(5) 教育費 112億円(10.2%) |
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一般会計:豊橋市の収入と割合は? |
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市税 650億円(58.9%) |
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国庫支出金 104億円( 9.5%) |
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市債(借入など) 81.7億円( 7.4%) |
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市税650億円の内訳は? |
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(1) 固定資産税 268億円 |
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(2) 個人市民税 225億円 |
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(3) 法人市民税 64億円 |
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(4) 都市計画税 38億円 |
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(5) 市たばこ税 25億円 |
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平成19年度予算の特徴 |
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市税は、税源移譲、率減税の廃止、景気の回復などにより48億円増収が見込まれる一方で、臨時財政対策債と地方特例交付金は減。国県支出金の獲得、財政調整基金や市債でやりくり。 |
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◆とよはし市民会議の考え◆ |
補助金依存から「地方の時代」に合わせた行財政運営のためには、活発な議論と情報公開、市民参画が必要です。「夕張ショック」以降、財政への関心が高い今、借金を作らず、子ども・健康・環境への投資こそ健全財政の最短と確信。 |
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■ 「後期高齢者医療制度」って何ですか? ~ご質問にお答えします。 |
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質問:七五才になると、新しい保険に移って、保険料を払わなければならないって聞いたのですが・・・。介護保険と一緒に年金から天引き?いくらになるの? 高額医療や、薬漬けの一番の被害者は患者の私たち。制度改革は誰のためにするの?弱い者いじめはいい加減にして欲しい。 |
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いつから始まるの? |
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来年4月から制度が始まります。今までの「老人保健」はなくなります。 |
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だれが入るの? |
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75才以上の方が対象です。 |
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お金(個人負担)はいくらになるの? |
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19年11月頃決まります。 |
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新制度の準備に、いくらかかったの? |
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18年度で6,200万円、19年度予算で8,700万円の合計で約1億5,000万円。(このうち国の補助金は1,236万円) |
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準備金は何に使うの? |
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電算処理のための機器、通知文書、人件費など、「広域連合負担金」が主なものです。 |
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都道府県ごとに設置の「広域連合」って? |
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国が決めた「県」単位でまとまって運営する医療制度。広域連合議会があり議員定数は34名。豊橋・渥美からは2名の議員を選出します。 |
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私達の声は届くの?情報は手に入るの? |
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「準備会」(18年8月~19年3月)の会議録は情報公開で請求できます。が、今後の情報公開については、規約の中には入っていません。声を上げていく必要があります。 |
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■ 特集:「たばこ」税収25億円と「環境・健康・子ども」をめぐる問題 |
~とよはし市民会議3月予算特別委員会質疑を中心に |
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▼とよはし市民会議の考える問題点
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(1) |
受動喫煙の問題:ことに胎児、乳幼児が「吸わされる」ことで病気のもとに。 |
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(2) |
未成年者の問題:喫煙年齢が低いほど、ニコチン依存症になりやすい。 |
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(3) |
税収面での問題:たばこの価格のうち税は60% <未成年が納税者に!> |
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全国には自動販売機が56万台あり、08年からは成人識別たばこ自販機導入(本人認証ICカードで購入となります。そのための初期投資900億円、年間運営費100億円!)未成年者の75%は自動販売機でたばこを購入との報告も。 |
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(4) |
医療費の問題:能動喫煙超過医療費1兆2900億円 受動喫煙超過医療費146億円 |
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(医療経済研究機構 2002年11月発表) |
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(5) |
歩きたばこの問題:安心まちづくりは、駅、市街地など、人の集中する地域から。 |
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▼公共施設の現状と対策 |
「市役所、病院、学校内では受動喫煙を防止するために必要な措置を講ずるよう務めなければならない」(H15健康増進法) |
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市役所:完全禁煙でなく、分煙7カ所で対応。←けむりはそれでも入ってきます。 |
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(屋外)1階の玄関周辺4カ所、2階車庫棟 |
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(屋内)8階と13階 |
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市民病院:患者さんの喫煙場所として、玄関周り、中庭など計4カ所。 |
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病院機能評価、地域がん診療連携病院の認定更新に「施設内禁煙」必要。 |
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←「がんの30%はたばこが関与。喫煙率半減で医療費も減。
健診と一次予防で、10年でガンで亡くなる人を半減可能。」(国立がんセンター垣添総長) |
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学校:ニコチン依存症は病気。ニコチンパッチの処方を。←10代の「卒煙」教育を! |
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▼質疑より
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健康面での煙害の認識
(1)乳幼児、子どもの受動喫煙 (2)出産年齢の女性の喫煙 (3)中高生の喫煙 |
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火災等によるたばこが原因被害(日本全体2200億円)(本市では21件の火災) |
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“人前、食事場面、歩き”タバコによる「煙被害者」が、声を出せない空気。 |
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過去10年、たばこ税収入が23億円前後を維持できるよう国策で調整あり。 |
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ニコチンも覚醒剤も同等に扱われるべき「中毒」との認識が欠落している。 |
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たばこ税と健康損料は比較対象にならないことを、しっかり認識して、市庁舎等、公共施設における「完全禁煙対策」にむけた対策に即、着手を。 |
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葉たばこ栽培・生産者の転換策の検討が必要 |
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豊橋市内の耕作人員87名(県内114名のうち) 面積13,534a 生産量343,956kg
販売代金 668,452,015円(平成17年度)中部たばこ耕作組合愛知県支所業務資料より |
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環境、健康面での的確な情報不足。たばこ税収依存財政の転換を。個人の嗜好を超える問題点への認識を広げること。国際化をめざす上でもたばこ問題への全面対応を。 |
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議会質疑のための参考資料:「タバコ」(大月書店)「東洋経済3/24」 |
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渡辺 則子
(とよはし市民会議 代表)
3期12年間、無党派・一人会派で
皆さんの声を市政に届けてきました。 |
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